[USA]救急隊員を対象にしたARシミュレーション教育が始まった

管理人も行きたい

今、海外ではバーチャルデバイスを利用したシミュレーション教育が、凄い勢いで盛り上がりを見せています。

例えば、オーストラリアではVRを使った集団災害トレーニングの実証研究が始まっていますし、同じような取り組みが世界中の先進国で進められています。

そしてついに、アメリカではARを使ったバーチャルトレーニングがスタートしつつあります。

今回は、米軍が取り組んでいるARシミュレーション訓練をピックアップします!

今回の記事はこちらのサイト(英語)を意訳したものが中心です。

まずはVRとARの違いを知っておこう

VRとARの違いはご存知でしょうか?

VRは聞き慣れているかもしれませんね。

VRとは仮想現実のことで、簡単に言うと「仮想世界に没頭して映像やゲームを楽しむこと」です。

VRゲームが販売されているのでプレーしたことがある方も多いと思います。

一方で、ARとは「拡張現実」のことで、現実世界をベースに物事を疑似体験できるシステムのことです。

有名なのはポケモンGOですね。

あれはスマホ越し(現実風景)にポケモン達を疑似的に登場させて楽しむゲームでしたよね。

他にもマインクラフト(マイクラ)が2019年夏頃にAR版アプリを公開しますし、パイロット訓練で採用されているシミュレーションもARの技術が利用されています。

外部記事ポケモンGOで注目された技術ARとは?

アメリカで救急隊員向けに開発されたARシミュレーター

今回、アメリカで開発されたARシミュレーターの名は、

PerSimです。

2018年のEMS Worldでも表彰され世界中から注目されています。

ただ、一般市民に対応するParamedic向けではなく、米軍隊員(衛生兵)のために開発されたようですので、最終的な狙いは戦時下における負傷者の処置でしょう。

ただ、後ほど紹介する映像を見てもらうと分かりますが、これはParamedicにも最適で、是非とも開発してほしいほど素晴らしいデバイスです。

PerSimのリアリティは想像を超える

兎にも角にも、まずは映像を見てみましょう。

PerSim専用デバイスを装着するとこのような傷病者の映像が映し出されます。

いかがでしょうか?

めちゃくちゃ凄くないですか?!

紹介動画に登場した傷病者は、腹部外傷、呼吸困難、死戦期呼吸、乳児の痙攣、激しく泣く乳児、筋緊張が低下した乳児など。

動画の中で紹介されていたPerSimの特徴を列挙します。

■PerSimの特徴
・軽くて持ち運びに便利
・所見が忠実に再現された映像を使用
マイクロソフトホロレンズを使用
・バイタルサインの変化や除細動にも対応
・豊富なシナリオから選択できる(24種類)
・成人だけでなく小児や乳児シナリオも標準装備

これまで、教室やトレーニングルームで行われていた訓練が、PerSimを使うことで現実的なトレーニングを行えるため、その教育効果は想像を超えるでしょう。

また、医師用のバーチャルシミュレーター(手術用など)は既に市場に流通していますが、病院前救護者を対象としたARデバイスとしては世界初の開発のようです。

また、バッテリー駆動式なのでいつもの救急車内にPerSimを持ち込んで訓練することで、より現実的なトレーニングが可能です。

乳児へのトレーニングも標準で装備されている

PerSimは救急隊員が苦手意識を持ちやすい乳児(小児)のシナリオも標準で装備されているため、どこでも気軽にARでトレーニングを受けることができます。

特に注目したいのが呼吸困難症例の映像。

陥没呼吸までリアルに再現されていて、よくよく見ると鼻翼呼吸もありそう。

普段の座学や訓練ではイメージできない所見もARを使うことで効率的に学ぶことができそうです。

PerSimを製造したMEDCOGNITION社のパンフレットへのリンクを貼っておきますので、興味がある方はご覧ください。(英語)

⇨ PerSimパンフレット