【朗報】病院連絡が苦手な救急救命士に足りないキーワードは2つです

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以前に公開した以下の記事が思いのほか読まれているようです。

救急救命士や救急隊員の方で、病院連絡(ホットライン)に苦手意識を持つ方が多いです。 その理由として挙げられるのは、 医学的知...

病院連絡(ホットライン)を苦手と感じている救急救命士の方は少なくないようで、一種のストレスとして感じている方も多いですね。

とはいえ、救急救命士として業務を行う上では病院連絡は欠かせませんし、もっと踏み込んで言うと、病院連絡こそ救急救命士の腕の見せ所だと思います。

しかし、患者さんの主訴や状況も1つとして同じケースはありませんし、全ての救急現場がシミュレーションや各種コースのような「分かりやすい」ものばかりではありませんよね。

そこで今回は、病院連絡をより効果的にするために必要なキーワードをシェアします。

ただし今回の内容は医学的な内容ではなく、どちらかと言うと心理学的な内容です。

そもそも病院連絡を苦手と感じる救命士が多い理由は?

人によって苦手と感じる理由は色々あると思いますが、ぶっちゃけ以下の理由がほとんどだと思います。

話の途中で突っ込まれたり遮られるのが苦手だから

人は自分が話している最中に話を遮られたり、いきなり突っ込まれるような質問をされると、身構えたり、苦手意識が芽生えてしまいます。

それが引き金になって病院連絡に対して苦手意識を持ってしまう救急救命士の方が多い印象ですが、ぶっちゃけ仕方ないのかな、と思っています。

要するに、突っ込まれたり遮られたりするということは、そもそものプレゼンテーションが不足しているからです。

皆さんも人と話していてこんな経験がありませんか?

話が長すぎて要点がつかめない

結局、何が言いたいのか理解できない

おそらく途中で遮られたり、突っ込まれる理由の大半は上記です。

他の理由としては、救急救命士自身が状況を理解できていない場合や、臨床推論が未完成のまま連絡してしまうことも考えられますが、基本的には上記2つが多いと感じています。

病院連絡に必要なキーワードは結論と前置き

病院連絡を苦手とする救急救命士に足りないスキルはこれです。

結論と前置き

1つずつ解説します。

キーワード1 結論

まずは結論から伝えること。

これが重要なことです。

要は、だらだらと長く話すのではなく、結論から先に伝えてしまいましょうということです。

例えばこんな伝え方はどうでしょうか?

70歳男性の方です。本日は朝から体調不良だったようですが、先ほど帰宅したご家族が心配になって救急要請されています。

主訴は気分不快でお話はできますが、きつそうな表情をされています。

現在のバイタルサインですが脈拍数は120回で呼吸数は28回。

体温は36度で瞳孔は両側4ミリ、麻痺はありません。

血圧は88/60mmHgでやや冷感があります。

既往歴としましては・・・

おそらく、この時点で突っ込まれます。

今回は少し大袈裟に書いてますが、要するにショック状態なんですよね。

なので、冒頭に「70歳男性 ショックです」と結論から伝えるべきです。

そうすることで相手も即座に対応してくれるはずです。

勧誘電話でもなかなか結論を言わないまま一方的に話し続けるセールスマンっているじゃないですか。

で、最後の方に「セールスかよ!」って突っ込みたくなる経験ってあると思うんですよね。

意外かもしれませんが、「結論から伝えること」ができていない救急救命士は少なくありません。

今回はショックを例にしましたが、ここで言う結論とは年齢・性別・主訴(状態)を真っ先に伝えればOKです。

外傷教育で有名なMISTですが、これが広く認知されたのは結論と要点だけを端的に伝えることができるように考えられたフォーマットだからです。

なので、外傷だけではなく主訴や状態が明確な場合は、結論から先に伝えることが重要です。

関連記事病院連絡のMISTを考える

キーワード2 前置きワードを使おう

結論から先に伝えるのは重要ですが、とはいえ、全ての要請者がクリアカット(分かりやすい主訴や状況)ではありませんよね。

そういう状況の時は、どうしても伝える内容が長くなってしまいます。

これは仕方がありません。

しかし、そのような状況においても受け手が理解しやすいような配慮があってもいいかな、と思っています。

そのために必要なのは前置きです。

例えば以下のとおり。

■電話連絡で使いたい前置き
・少し話が長くなりますが、
・少し状況が複雑なのですが、
・家族や知人の話によると、
・ちなみにですが、
・少しご相談なのですが、
・実は近隣医療機関に○件断られていて、

当たり前のようなワードばかりですが、結構大事だったりします。

そもそも、人は相手の話を聞きながら同時に理解しようとします。

発信側と受け手側の疎通が上手くいかないと、突っ込まれたり話を遮られる原因にもなりますよね。

なので、状況によっては上記のような前置きをした上で話を始めるのも効果的なテクニックの1つだったりします。