救急救命士にとってAHA-BLSプロバイダーが最も重要と分かった話

管理人も行きたい

以前の記事で紹介しましたが、これまで総額50万円以上のお金を自腹で払って各コースを受講してきました。

参考記事これまで受講した救急コースの話

結論から言うと、筆者はAHA-BLSプロバイダーコースを救急隊員の方に推奨していますが、何故そのように考えているかをお話したいと思います。

BLS受講のきっかけは米国パラメディックの影響だった

筆者がアメリカに行った時、現地のパラメディックと話をする機会がありました。

そこで教えてもらったのは、

  • 現地でのプロトコール
  • アメリカの救急医療体制
  • パラメディックの資格取得方法
  • ライセンスの更新方法と必要な単位
  • 受講が義務付けられているコース

他にもたくさんの事を教えてもらいましたが、特に興味を持ったのが、ライセンス更新にはBLS、ACLS等の有効期限内のプロバイダーカードの所有が義務化されている点。

つまり、これらのプロバイダーカードがなければ業務から外されるということで、筆者が伺った会社に所属するパラメディックやEMTたちは全員が有効期限内のカードを常に携帯しているそうです。

当時、ACLSはもちろん受講したことはありませんでしたし、BLSすら受講した経験は一度もありませんでした。

「BLSなんてわざわざ受講しなくていいや」

当時はそう考えていましたが、パラメディック達が受講しているなら自分も受講してみようかなと思い、日本に帰国後、近くのトレーニングサイトでBLSを受講しました。

最初のBLSプロバイダーコースを受講した感想は・・・

AHAのBLSプロバイダーコースは、DVDを視聴しながら実技を行うスタイルです。

当時の筆者が受講したコースでは受講生が12名ほど。

コース終了後の感想は・・・

「まあ、こんなものよね」

くらいで、特に印象に残りませんでした(笑)

ただし、それから数年後に受講したトレーニングサイトとインストラクターのお陰で目から鱗のような状況に一変します。

合わせて読みたい日本のAHAトレーニング組織

きっかけは ACLSコースを受講したこと

BLSコースを受講してから数年後。

もちろんBLSプロバイダー資格は切れていましたが、ACLSも受講しようと思い立ち、BLS横浜さんでACLSプロバイダーコースを受講しました。

ACLSコースを受講するにはBLSプロバイダーカードが必要と思っていましたが、本来は必要ないそうです。
事実、筆者も有効期限が切れたBLSカードしか持っていませんでしたが、ACLSプロバイダーカードを取得できました。
しかし、いくらBLSプロバイダーカードが求められないからと言っても、BLSの手技は当然のごとく必要です。

ここから筆者の考え方が大きく変わることになりました。

とにかくコースの進行や質問に対する回答、そして何より受講生を惹きつけるインストラクションが素晴らしく、気が付いたらコースの映像や実技にどっぷり入り込んでいる自分がいました。

そして一度は受講したBLSプロバイダーコースにも参加させていただきました。

結論、コース中は常にこんな表情だったはずです。

筆者はこれまでも多くのコースを受講した経験もあって、知識に関してはそこそこの自信があったのですが、まさに新しい発見の連続。

いい意味で裏切られたと言っても過言ではありません。

一種のアハ体験のような感覚にも近く、静かな水たまりに一滴の雫が垂れたような感覚でした。

正直、自分自身でも驚きました。

だって、BLSで、ですよ?

これまで筆者はそれなりの実務経験を重ねていましたし、一般の方に救急講習を普及する立場。

まさかBLSでここまで新しい発見を習得できるとは思ってもいませんでした。

それから、筆者はBLSの魅力に取り憑かれています。

未知の領域を知るには他のコースでもいいが、本当に使えるのはBLS

例えば米国発の外傷コースでは、非心停止に対する気管挿管や緊張性気胸に対する緊急減圧、気道緊急に対する外科的気道確保処置などを学びます。

知識として備えておくことは必要ですが、日本の救急救命士にそれらの処置は認められていませんよね。

ACLSはかなり勉強にはなりますが、ACSに対するアスピリン投与や、高度な徐脈に対するアトロンピン投与、経皮的ペーシングは日本の救急救命士は実施できません。

それでも救急救命士に人気のコースは、

普段は実施できない処置が含まれるコース」ですよね。

分かるんですよね、その気持ち。

もっと上を目指したい。

もっと知識を吸収したい。

向上心がある救急救命士なら誰しもが感じることですからね。

対してBLS。

実は、これこそ日本の救急救命士にとって非常に重要であると考えています。

なぜなら、そこで学ぶ内容は全て救急救命士の職務範囲であり、科学的根拠を基にした蘇生に関するエビデンスや手技を学ぶには最高の学習プログラムだからです。

その中でも筆者が特に重視しているのがチームダイナミクスです。

限られたメンバーだけで効率よくチーム蘇生を行うには何が必要か。

チームリーダーに必要な要素は何か。

チームメンバーとして必要なスキルは?

救急救命士はチームとして業務を行うにも関わらず、チーム蘇生に関することは学んでいませんよね。

蘇生に関する知識や技術だけでなく、効果的なチームパフォーマンスを発揮するために重要なこともBLSで学ぶことができます。

BLSプロバイダーコースの受講には場所を選択すべし

おそらく今この記事を読んでいる皆さんの地域でもBLSプロバイダーコースは開催されていると思います。

「地域名+BLS」で検索すれば見つかります。

しかし、一言でBLSと言っても実は開催している団体は多く、地域によっては複数の団体がBLSを開催しているところもあります。

これは筆者の主観ですが、BLSを受講するならBLS横浜さんがいいでしょう。

また、最近はBLS横浜のサテライトサイトが九州でも設立されたそうなので、西日本地域の方はそちらをオススメします。

参考記事九州にBLS横浜のサテライトが誕生

どこで受講しても発行されるプロバイダーカードは同じ。

ならば、満足するような受講場所を選択したいですね。

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